海の水はどこから来たの?

●海の水のもとは、地球の中から生まれました。

 

 地球は2億歳になった頃、内部の温度が高まり、水素、水蒸気、塩素などを含んだガスや、溶岩を吹き出し始めました。このとき、熱湯も一緒に吹き出し、地上に初めて水が現れました。

  やがて、地球の温度が急激に下がり始めると、ガスの中に含まれていた水蒸気は雨となり、地上に降り注ぐようになります。こうして約1億年をかけて、大きな水たまり「原始の海」が誕生しました。雨に溶けた塩素ガスも海に流れ込んだので、原始の海水は酸性ですっぱかったと言われます。

 酸性の海水は地表のカルシウム、鉄、ナトリウムなどをだんだんと溶かし、現在のような中性の海水になりました。海は現在およそ43億歳と考えられています。